Aさんの体験談

Aさん/60代 女性

最初の症状は10年前

最初に症状があったのは50代の初めでした。当時はまだ会社勤めをしていて、勤務中に「アレっ?なにかおかしい」と思って急ぎトイレに駆け込んだのがはじまりです。初めての経験だったこともあって、かなりびっくりしたのを覚えています。しばらくの間、おりものシートなどを使ってやりすごしていましたが、60代になった頃でしょうか、週に3~4回の頻度で症状が出るようになり、おりものシートだけでは対処できない状況になっていきました。

誰にも言えず、悩み続けた10年間は、暗闇の中にいるようでした

更年期障害かな?と考えていた時期もあったのですが、症状が悪化するにつれて人に会うのも嫌になり、外出もせず一日中家にこもっていました。家族や友人にも相談できないですし、一人で暗闇の中にいるようでした。特に症状が出た日は激しく落ち込み、今振り返っても相当追い込まれていたと思います。

先生との出会い。はじめての相談で目の前が明るくなった

そうやって一人で悩んでいた時期もありましたが、自分でも「なんとかしなくては」と思い直すようになりました。
インターネットの情報を頼りに電話をかけ、診ていただけそうな先生を自力で探し始めました。いくつかの病院をあたってみたのですが、なかなか診ていただける先生にたどり着くことができずにいました。それでもめげずに探し続けていると、あの病院にならいるのでは?というようなヒントをいただけ、やっとの思いで今の担当の先生にたどり着くことができたのです。

先生に初めてお会いしたときのことを思い出すと今でも涙が出てきてしまいますが、お話を真剣に聞いてくださったあと、「この病気はめずらしくないし、色々な治療方法があるから大丈夫ですよ。がんばりましょう」とやさしくおっしゃってくださった時は、目の前がパァーっと明るくなりました。先生によると、私の場合は出産の時にどうやらおしりを痛めたことが影響しているようだということでした。

同じ悩みを持つ方への私なりのアドバイス

自分なりに工夫して行っている対処法としては、食事や水分を取る量を気をつけたり、症状の記録をつけるなどでしょうか。テレビで見た骨盤底筋体操は自分なりに取り入れて毎日やっています。先生にお会いしてからは月に1回病院に通い、薬での治療を続けています。病院に行くようになって、すごく前向きな気持ちになれたと思います。

症状に応じていろいろな治療方法があることを知り、気持ちが楽になったのだと思います。最近ではお友達とランチにも行けるようにもなりました。お預けになっていた夫との旅行に行ける日が近いかなと楽しみにしています。もし今、過去の私と同じように悩んでいる人がいれば、とにかく少しでも早く病院へ行くことをおすすめします。

総監修医療法人三慶会 指扇病院 副院長、排便機能センター長 味村俊樹先生