おしりの健康06-2014正式版
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おしりの健康6●肛門の病気や手術痔瘻や裂肛といった肛門近辺の病気の治療のために、肛門括約筋をあえて切らなければならないケースがあります。そうした場合、肛門を締める力が低下して便失禁などの症状が現れることがあります。●神経系の障害怪我などによって脊髄を損傷してしまった場合や、髄膜などの病気によって便意を伝達する神経がダメージを受けた場合などに、便失禁の症状が現れることがあります。●過敏性腸症候群(IBS)一般的には排便に関連して腹痛や腹部の不快感を生じる病気ですが、切迫性便失禁の原因になる場合があります。肛門括約筋にも神経にも問題はありませんが、直腸の知覚過敏によって過剰な便意を催すために切迫性便失禁の症状が現れます。●その他の原因上記のような明らかな原因がなくても便失禁になることがあり、その場合は特発性(とくはつせい)と分類されます。*1 味村俊樹, ほか:本邦における便失禁診療の実態調査報告 -診断と治療の現状-.日本大腸肛門病学会誌 65(3):101, 2012*2 坂口けさみ ほか:分娩後の便およびガス失禁発症の実態と 関連要因について:母性衛生46(1)185, 2005.
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